立山黒部アルペンルート (2004年6月7日)
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6月7日
 朝の天気予報では全国的に雨。富山地方も午後は雨の確率70%。高い山の上は雲の上になって晴れてくれることを祈りつつホテルを出発する。今日は立山から扇沢までの立山黒部アルペンルート37.4kmを、6つの乗り物を乗り継いでの旅である。
 立山駅へ向かう途中は霧が出て前途多難を予感させたが、上空に小さな青空が見えたときは高い所は雲の上かなと期待が膨らんだ。立山駅からケーブルカーで美女平へ。展望台から富山湾を見ていると、バスが出るよ!と添乗員が迎えに来た。
 高原バスで室堂に向かう途中でバスが停車した。窓から称名滝が見えた。室堂に近づくに従って、バスがガスの中に吸い込まれて行った。と、両側に雪の壁が現れて間もなくバス停に到着した。
 室堂ターミナルを抜けて室堂平へ出ると、雨上がりでガスが立ち込めていた。視界が無い中、道標に従ってみくりが池に向かう。山の天気は変わり易く、風に乗って硫黄の匂いが流れると同時に霧も流れて行き、地獄谷が見渡せた。エンマ台からは剱岳方面の雪渓も見え出し、ほんの少し青空も見えたが山の稜線は見ることができなかった。
 雷鳥荘へ続く道で突然雷鳥が飛んできて岩の上に止まった。人に馴れているのか、人を知らないのか、近づいても逃げない。空は晴れないが、雷鳥に歓迎されて来た甲斐があった。
 室堂から立山の下のトンネルをトロリーバスで大観峰へ。黒部湖の展望を楽しむ。大観峰から黒部平へは1.7kmの間に何も支柱の無いロープウエイで一気に下る。
 黒部平では霧も晴れてきて周辺の山々が姿を現した。すると、黒部湖の奥の方、烏帽子岳に沿った東沢谷方向に不思議な光景が現れた。まるでブレた写真の様に同じような山が少しずつずれて重なっている。しばし見とれた。
 黒部平から黒部湖へはトンネルの中をケーブルカーで下った。黒部ダムはまだ放水していないので迫力に欠けていた。
 黒部湖から扇沢までは、またトンネルの中のトロリーバスであった。このコースでは半分の乗り物がトンネルの中を走るので単なる移動手段である。

美女平の展望 称名滝 雪の壁 地獄谷 雷鳥 みくりが池 黒部湖とロープウエイ 黒部平の山々 不思議な光景 黒部ダム