初冬の北陸路 (2003年12月7日〜8日)
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12月7日
 朝8時に八王子駅を出発したバスは、八王子インターチェンジから中央自動車道に入り、長野自動車道・上信越自動車道・北陸自動車道経由で金沢へ向かった。
 快晴の南アルプスと八ヶ岳の間を走り抜ける頃、前方には雲が立ち込めていた。姨捨のサービスエリアは曇っており、妙高あたりは雨だった。
 トンネルばかりの北陸道を走って16時30分には金沢の宿に到着。荷物を置いて先ず兼六園へ向かう。
 市役所の前の百万石通りを東へ進み、真弓坂口から兼六園に入る。入ると目に付くのは雪つりである。小さなツツジやサザンカにも雪釣りが施されている。
 雨が時折り降る中を、船の形をした舟之御亭や苔や冬桜や根上松を見て歩く。雁行橋まで来ると雨脚が激しくなるが、眺望台まで来ると雨が上がり西の空に虹が出た。
 唐崎松を背景に琴柱灯篭を撮影し、日本最古の噴水を見て桂坂口から出て、隣接する金沢城公園へ入る。自然の残る本丸の跡を通り、紅葉の残るいもり坂口から出て、尾山神社に参拝し、暗くなった長町武家屋敷跡を通って宿へ帰り、カニを食べた。

12月8日
 雨が降ったと思ったら青空が覗く不安定な天気の中、北陸自動車道で東尋坊へ向かう。前方の車窓には、冬の北陸らしく黒雲が立ち込めている。途中どしゃ降りに会いながら、東尋坊に着くと運良く雨は止んでいた。
 強い風に吹かれて、足を踏ん張りながら柱状摂理波に洗われる岩を眺めていると、身体が冷えてくるので早々にバスに戻って永平寺に向かう。
 永平寺では先ず傘松閣の絵天井を見学する。花や鳥の絵が230枚ある中で花や鳥以外の絵が5枚あるとのことで探すが、1枚見つけただけだった。
 山門で説明を聞きながら、中雀門と僧堂の濡れた瓦屋根を眺めると、紅葉の終わった木に雨滴が光っていた。仏殿の裏には残りもみじがあり、大きな瓦屋根を背景に一枚撮影する。
 帰りは名神高速道路経由で東京に向かう。

根上松 琴柱灯篭 噴水 いもり坂 尾山神社 武家屋敷跡 柱状摂理 波と岩 山門から 残りもみじ