栂池高原八方尾根の旅 (2005年10月2日〜3日)
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10月2日
 快晴の新宿を7時50分に出発したバスは首都高から中央道に入り順調に進み、観光バスでごった返す談合坂サービスエリアで長めの休憩をとり、目的地の白馬村へ向かった。
 小淵沢を過ぎると前方に厚い雲が現れ、諏訪湖を過ぎると完全に曇ってしまった。豊科インターチェンジを下りて安曇野アートラインを走っているとフロンとガラスに雨粒が付着しはじめ、ホテルに着く頃は本降りになった。
 雨の中をホテルのバスに乗り換え、さらにゴンドラとロープウエイを乗り継いで栂池自然園に到着。傘を差して木道を進むと夏の名残の枯れた花が一面に立っており夏はさぞ美しい景色だったろうなと想像をかりたてる。紅葉は始まったばかりで白樺の黄色やナナカマドの赤色がところどころに見られた。また湿原では名も知らぬ草が一面に紅葉しており雨に濡れて光っていた。湿原の周りの潅木は真っ赤に紅葉し、目を楽しませてくれた。

10月3日
 朝6時に起きて外を見ると雨が上がり雲が切れて青空も見える。これなら朝の熱気球体験は出来そうだと準備をしていると電話が鳴り「熱気球は中止」と伝えてきた。そんな訳で時間ができたのでホテルの周辺の、白い蕎麦の花が一面に広がる畑や、黄金色の稲穂が広がる田んぼの周りを散歩した。
 今日は昨日と打って変わって青空が広がっており、この天候なら八方尾根トレッキングが楽しめそうであるとホテルを出発する。
 地上は晴れていたのに、ゴンドラに乗り込む頃には雲が広がり、リフトに乗って進むに従ってガスに包まれてしまった。昨日のような雨でないので傘を差す必要がなかったことを感謝しながら八方池山荘に近づくと、雲を突き抜けたのであろうか視界が開けて八方山が見えた。
 リフトを降りて尾根に出ると、雪は無いのに白いガレ場を見せている鑓ヶ岳・杓子岳・白馬岳が眼前に広がっている。暫く低木の黄葉の中を進み、振り向くと雲の上にリフトの終点八方池山荘が見えた。
 八方山から再び天狗尾根と白馬三山を見ながらひたすら登り、八方ケルンに到達。八方池まで350mと表示されている。標識を信じてさらに登り、こんな木の無い高い所に本当に池があるのだろうかと思い始めた頃、不帰の嶮を背景に小さい池が見え、急に元気を取り戻し八方池へ向かった。

夏の名残 草紅葉 潅木の紅葉 蕎麦の花 黄金色の田んぼ 白馬三山 八方池山荘 第二ケルン付近 八方池を望む 八方池