塔のへつりと大内宿 (2004年9月26日)
雨の新宿を予定通り8時10分にバスが出発した。東北自動車道を西那須野塩原インターチェンジで下り、国道400号線を走り塩原を過ぎる頃ようやく雨が上った。
国道121号線と合流し、田島町に入るとトタン屋根ばかりで瓦屋根が無いのに気付いた。雪の重さに耐えるために屋根を少しでも軽くしているのだろう。
下郷町に入り深い谷の上を走っている状態になりやがて塔のへつりに着いた。売店の展望台から全体を眺めると塔が沢山並んでいる様子がわかる。下へ降りて塔のへつりを歩いてみる。昔来た時はもっと暗いイメージだった、と思い出して古いアルバムを見ると、白河から泥んこの甲子峠を越えている写真はあるが全体が見渡せる写真は無い。当時は展望台は無かったんだろう。
湯野上温泉から国道をはずれ大内宿へ進む。大内宿の手前に大きな駐車場がありそこから歩く。国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている通り、昔風の白壁の家や茅葺の家が並んでいる。今は観光客のために、道路に面した戸を外して物を並べて商売をしている。店の前にはベンチとテーブルを並べてゆっくり眺められるようにしている。並べて売っている品物はどれも同じようなものだが、建物夫々は個性があって見飽きない。ゆっくり眺めていると時間の経つのを忘れてしまう。
道端にはコスモスが咲いてすっかり秋の気配であるが、氷の旗がはためいているのを見るとまだ行く夏を惜しんでいるのだろうか。
宿場のはずれの小高い場所に登って眺めると、宿場町の家並みが見渡せて昔の宿場町の様子が感じられる。
来た道を引き返してバスに戻り、本日の宿へ向かう。